姨捨伝説は健在

癌の治療が発展し、寿命が延びることはありがたい。
しかし、お年寄りの介護は
介護士という他人ばかりなら
生きていても仕方ない、という人もあるだろう。
我々がお年寄りに対する処遇は貧しい。
姨捨伝説は滅びるどころか、加速しているのではないか?
我々が襟を正すべき時機だ。

「がんばって」はタブー

30歳の乳癌患者を
私が指定した東京の病院に送り出した。
そのときの言葉に
「がんばって」はタブー。
私自身そう言われて、どこか突き放されたような思いがしたから。
その代わり
一年ほど前、大腸がん・脳腫瘍・動脈瘤の三つもの大手術を
三ヶ月、たった一人で立会人もなく切り抜けた話をした。
そしたら彼女が
「がんばります」と言った。

この会の始まり

この会は、当初「ヤブ医者から逃げる会」と言った。
浜村淳さんがラジオで放送したり、
NHKが取材に来たりして盛り上がった。
NHKの取材が終わったら
「この名前では放送できない、
名前を変えてくれ」という。
仕方ないので「癌を語る会」という
つまらない名前になった。

「汝、聡明なら笑え」という言葉がある。
笑うと免疫力が上がる。
笑ってもらえたかな…。